제목   |  暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか 작성일   |  2020-07-13 조회수   |  2348

 

 

 

 

 

暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずいぶん前から、キレる中高年が増えていると言われるようになりました。最近もツイッターで話題になった事件として、こんなニュースがありました。

 

 男は、4月23日朝に札幌市中央区内の歩道で、長女(7)と長男(5)と手をつないで歩いていた20代女性に対し、後ろから「邪魔だ。どけ」と怒鳴った。しかし、女性が「何ですか。その言い方は」と言い返すと、男は突然、女性の前に回り込んだ。女性は、当時妊娠7か月で、男にそのことを伝えたが、男は、構わずに女性の腹を右足で1回蹴った疑いが持たれている。女性にケガはなく、今のところ胎児に影響はないという。男は、そのまま逃走していたが、防犯カメラの映像から割り出された。この容疑者は、51歳の男性でした。

 

 ほかにも、マスクが品薄だったときにドラッグストアで店員に怒鳴ったり、レジ袋有料化の際にそれを知らずにコンビニで文句を言ったりというケースもたくさんあったようです。これらは最初の事件と違って、身体的な暴力に及んではいませんが、言葉による暴力とも言えるものです。

 

 

脳機能の変化


それでは、なぜこのような中高年による日常の「暴力」は起きるのでしょうか?第1に考えられるのが老化に伴う脳機能の変化です。それは、怒りなどの感情や不適切な言動を統制する機能の衰えです。

 

 われわれの感情は、大脳辺縁系の扁桃体という部位に関連しています。そこで生じた感情をコントロールするのは、大脳皮質の前頭前野という部位です。この部位は、成熟するのが一番遅いのですが、衰えるのは一番早いと言われています、だいたい40代から徐々に衰えが目立ち始めます。

 

 前頭前野の機能は、よく筋肉にたとえられますが、若い時分はこの感情をコントロールする「筋肉」がぐっと踏ん張ってくれるのですが、中高年になるとその踏ん張りが利かなくなるのです。

 

 


自尊感情の低下


 第2の原因は、自尊感情です。多くの場合、キレやすい男性は「プライドが高い」と見られがちです。実際、「馬鹿にしやがって」などと言ってキレることが多いからです。最初の例でも、若い女性から反論されたことで、プライドを傷つけられたということが考えられます。

 

 しかし、実際はその逆なのです。自尊心が高い人は、他人から多少反論されたり、意に反することがあったりしても、その自尊心が傷つくようなことはありません。そして、自分だけでなく他人も同じように大切にします。人を貶めたり傷つけたりすることは、自分の価値観にそぐわないからです。

 

 逆にもともと自尊心が低い人は、些細なことでただでさえ低い自尊心が傷つきます。特に男性の場合、女性や若者を自分より下に見る傾向が強いうえ、体力的に若者に適わなくなったり、仕事をリタイアして社会的地位を失った場合など、自尊心が大きく損なわれることがあります。そして、自尊心がさらに傷つけられたと感じる出来事があると、その相手を貶めることで、相対的に自分を高い地位に置こうとするわけです。


 
 第3の原因は、老化とともに価値観や信念が柔軟性を欠いてしまうということです。人間の可塑性は加齢とともに失われていきます。新たな経験や環境の変化に応じて、自分の考えや行動が変わりにくくなるということです。

 

 これはまず、自分はすでに多くの社会経験を積んでいると思い込んで、謙虚さを失った人に多いと言えます。また、脳の機能とも関連します。脳の衰えによって、そもそも周囲のことにあまり関心がなくなり、その変化に気づかないのです。

 

 

どうすればいいのか


 このようにキレやすい中高年を心理学的に分析すると、残念なことに、それは「正常な」脳の老化過程であることがわかります。

 

 したがって、現時点ですぐにできる対処は限られていますが、中年に差し掛かったころから、感情をコントロールするスキルを意識的に学習することが、1つの効果的な予防策となるでしょう。

 

1)自分の怒りのサインや怒りやすい状況に敏感になる
2)そしてその兆候が出たらすぐに深呼吸し、その場をしばらく離れる
3)怒りやすい状況に接するときは、いつも以上に言動に留意する
4)日常的に体を動かす、瞑想をする
 

 


年を取るのは誰も同じです。しかし、一昔前に比べると、外見が若々しくいつまでも元気な人が増えてきました。外見を若く保つのと同じように、脳も若く保つことは、本人だけでなく周囲の人をも幸福にするための秘訣であると言えるでしょう。

 

 

 

 


リンク:https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20200712-00187582

 

 

 

 

[単語]

 

1.怒鳴る(どなる):大きな声を出して呼ぶ。声高にしかりつける。
2.割り出す(わりだす):ある根拠に基づいて推論し、結論を導き出す。
3.大脳辺縁系(だいのうへんえんけい):人間の脳で情動の表出、意欲、そして記憶や自律神経活動に関与している複数の構造物の総称である。
4.扁桃体(へんとうたい):情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている。
5.大脳皮質(だいのうひしつ):大脳半球の表層を覆う灰白色の部分。
6.前頭前野(ぜんとうぜんや):、脳の活動性の調節に重要な役割を果たしている。記憶や学習と深く関連している。
7.キレる:主に対人関係などにおいて昂ぶった怒りの感情が、我慢の限界を超えて一気に露わになる様子を表す、日本の俗語。
8.自尊心(じぞんしん):自分の人格を大切にする気持ち。
9.兆候(ちょうこう):物事の起こる前ぶれ。
10.瞑想(めいそう):目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと。
11.秘訣(ひけつ):人には知られていない最も効果的な方法。とっておきの手段。

 

 

 

 

 

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